一般住民では足関節上腕血圧比(ABI)が低値を示す者の割合は、安静時測定では低かったが、下肢運動負荷後測定では増加した。運動後ABIが低値を示す者の割合は喫煙者では非喫煙者に比べて高かったが、この差は安静時にはみられなかった。したがって下肢運動負荷後のABI検査は喫煙者における潜在性末梢動脈疾患の検出に有効と考えられる。腹囲/身長比と中性脂肪/HDLコレステロール比の積で表されるCMI (cardiometabolic index) を新たな指数として考案した。CMIは糖尿病と強く関連した。下肢動脈疾患患者において、CMIおよび血中尿酸値は下肢虚血進行の予知マーカーとなる可能性が示唆された。
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