本研究は、研究代表者らの先進的多能性幹細胞研究を通して明らかとなった新たな分子機構を応用して、心筋梗塞等の虚血性疾患に対する血管再生治療戦略及び腫瘍に対する抗血管新生抑制戦略等の血管新生制御を主たる標的とした新たな治療戦略を開発することを目的とした。 カッパ・オピオイド受容体(KOR)が血管内皮増殖因子VEGF2型受容体の発現を低下させることにより、腫瘍血管新生を抑制していることを明らかにした。 また、東京大学循環器内科との共同研究により、アンジオポイエチン1による冠静脈誘導作用を明らかにし論文報告した。このように新たな血管新生・形成機構を明らかにし、新たな治療標的を開拓することに成功した。
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