研究課題
我が国におけるネフローゼ症候群(ネ症)罹患患者は,約3万人である.ネ症は,腎病理診断によらず基準により診断が賦与されてきた.近年,研究者グループでは日本人ネ症のGWAS解析を行い,GPC5とSULF2を初めて同定し,GPC5ではその機能を抑えることにより,マウス ネ症のタンパク尿減弱を認め,機能的な証明を得た.そして,PLA2R1とHLA-DQ1は,ネ症の中の膜性腎症で,疾患発症に関与する遺伝子として欧米より報告されている.本年度は,膜性腎症でPLA2R1を網羅的に解析することで,日本人に特有なSNPを初めて発見した.HLAの網羅的なタイピングで見いだした感受性領域と同SNPの交互作用は,膜性腎症発症のリスクを17倍以上にも押し上げることが初めてわかった.2nd. Cohortを確保しており,現在validation中である.この研究成果により,研究期間内に提案したほぼ全てにおいて,プログレスを示すことができたと思われ,全容については最終報告を参照されたい.
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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J Am Soc Nephrol.
巻: 26 ページ: PMID: 25644112
pii: JASN.2014080750.
Sci Rep.
巻: 4 ページ: 4916
doi: 10.1038/srep04916.