研究課題
パーキンソン病のkey遺伝子であるα-シヌクレイン遺伝子は、その塩基配列変化(変異)だけでなく、正常遺伝子の遺伝子量増幅(多重重複変異)によってもパーキンソン病の発症に関与する。本研究は、その様な多重重複変異によるパーキンソン病に対して新しい技術となる遺伝子量補正型RNAiノックダウン法を開発し、それを用いた新しい治療戦略(治療法)の道を開くことを目的とする。今回の新技術の開発は、応募者が長年研究してきた対立遺伝子特異的RNAiノックダウンのノウハウを基盤とし、患者細胞そしてショウジョウバエモデルを用いた実験と検証によってその実現を目指した。本年度は、パーキンソン病(PD)モデルショウジョウバエを用いて遺伝子量補正型RNAiノックダウンを実施し、α-シヌクレイン遺伝子発現抑制の程度とPDモデルショウジョウバエの運動能力との間に逆相関があることを見出した。さらに、α-シヌクレイン遺伝子の多重重複変異を有する患者由来の繊維芽細胞を用いて遺伝子量補正型RNAiノックダウン処理を行い、α-シヌクレイン遺伝子の発現量の正常化を確認し、さらにオフターゲット効果がほとんど無いことも観察した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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