研究課題
(1)運動時の血管内皮細胞IRS の骨格筋糖取り込み機構における役割について検討する・高脂肪食誘導性肥満マウスの血管内皮細胞を介する運動後の骨格筋における糖取り込み機構について検討する。昨年度まで取り組んでいた血管内皮特異的IRS-1/IRS-2欠損マウスの運動時における表現型が、高脂肪食誘導性の肥満モデルマウスにおいても同様に認められるかについて検討した。高脂肪食肥満モデル動物の骨格筋ではIRS-1の発現には変化は認められなかったが、運動終了後60分後のピークとなるIRS-2の発現上昇に低下傾向が認めら、骨格筋における糖取り込みがコントロールマウスに比し低下していることが示唆された。・血管内皮細胞やマクロファージIRSの動脈硬化症における役割について検討する。血管内皮細胞のIRS-1,IRS-2の役割を包括的に解明するため、昨年度までの血管内皮特異的IRS-1欠損ApoE欠損マウス、血管内皮特異的IRS-2欠損ApoE欠損マウスに加えて血管内皮特異的IRS-1/IRS-2ApoE欠損マウスを樹立してその解析を行った。高コレステロール食を負荷し検討を行ったところ、大動脈弓部および下行大動脈において動脈硬化巣の増大が認められた。その増大の程度は血管内皮特異的IRS-2ApoE欠損マウスより大きい傾向が認められたことから、IRS-2を欠損したような状態ではIRS-1による代償機構(動脈硬化抑制作用)の存在が示唆された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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