研究課題
1)CAPS最重症型CINCA /NOMIDに見られる骨幹端過形成のiPS細胞を用いた病態解析iPS細胞より神経堤細胞を介して軟骨前駆細胞に分化させる系を利用し、iPS細胞から軟骨分化系を確立した。前年度まで樹立していたNLRP3体細胞モザイクCINCA /NOMID患者由来iPS細胞を用いて変異陽性及び陰性の軟骨の性状を比較した。結果NLRP3変異陽性軟骨は変異陰性軟骨より大きい事がわかった。さらに、その機序として細胞外基質の産生亢進が観察された。また発現解析より軟骨特異的なマーカーSOX9、COL2A1、MMP-13、COL10A等の発現増加を変異陽性軟骨に認めた。さらにin vitroで作成した軟骨塊を免疫不全マウスに異種移植したところ、骨化まで観察でき、変異陽性軟骨由来骨化組織ではより大きく、軟骨部分、骨化部分の構築異常を観察でき、患者病態を部分的に再現できた。1)不明炎症性疾患の原因遺伝子探索原因不明発熱もしくは周期熱の原因遺伝子を同定するため両親、患者のトリオ解析にてWhole exome sequencingを行った。臨床的にAicardi-Goutieres症候群(AGS)と診断された症例で、既知6遺伝子に異常を認めない3家系3患者にて、IFIH1にde novoミスセンス変異をヘテロに認め、Aicardi-Goutieres症候群の新規原因遺伝子IFIH1を同定した。また、クローン病様の腸管炎症に心臓弁膜症を合併した兄弟例の解析より、疾患関連遺伝子FLNA変異を同定した。さらに、CINCA症候群のうち、体細胞モザイク症例を除いた真のNLRP3変異陰性CINCA症候群コホート3名の解析より、新規NLRC4ヘテロ変異を同定した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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