研究課題
基盤研究(B)
IgA腎症でみられる糸球体炎症でNLRP3インフラマソームが役割を有するかを明らかにするために、NLRP3インフラマソーム、およびその活性化の結果産生されるIL-1β・IL-18の遺伝子発現を、IgA腎症患者の腎生検組織を用いて解析した。IgA腎症(組織重症型、軽症型)と、対照として無症候性蛋白尿の腎生検組織におけるNLRP3、CASP1 (caspase 1)、IL-1β、IL-18それぞれの遺伝子発現を検討し、患者では2年間の治療前後の比較もした。その結果、NLRP3、CASP1、IL-1βで患者と対照間に有意な差を認め、本症発症への関与が示唆され、疾患特異的治療の基礎データが得られた。
小児腎臓病学