研究課題
1)重症薬疹モデルマウス:最近我々が樹立したモデルマウスにおいて、治癒した重症薬疹患者から末梢血単核球を採取し、免疫不全マウス(NOGマウス)に静注し、その後連日薬疹原因薬剤を経口投与することにより重症薬疹の発症に成功した(J Allergy Clin Immunol 2013)。患者末梢血単核球をNOGマウスに静注し、原因薬剤投与群、非投与群で比較検討した。投与10日目以降眼症状(結膜下出血、眼瞼炎症)が出現し、重症薬疹に非常に類似した臨床症状を呈した。以上のように重症薬疹モデルマウスの樹立に成功した。2)重症薬疹発症機序における細胞死誘機序:重症薬疹における細胞死メカニズムを明らかにした。表皮細胞死はプログラムされた細胞死であるが形態学的にネクローシスを呈することを明らかにした。さらにその細胞死はannexin A1/formyl peptide receptor1のinteractionにより誘導されることも解明した。この成果はScienceの姉妹誌に掲載された(Sci Transl Med 2014)。3)上記成果に基づき、formyl peptide receptor1のアンタゴニストの検索を行った。化合物ライブラリーに対して、formyl peptide receptor1のアッセー細胞(Gタンパク質およびアレスチン)を樹立した。約1万個の化合物ライブラリーを検索し、約10種類の候補化合物を同定した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)
Science Translational Medicine
巻: 6 ページ: 245ra95
10.1126/scitranslmed.3008227