研究課題
アルツハイマー病(AD),レビー小体型認知症(DLB)の病態の経時的変化を捉えるために,これら疾患の患者のベースラインデータの集積を完了した.ままたDLBと共通の病理背景を持ちDLBにおける認知障害の前駆状態と考えられる認知症のないパーキンソン病(PD)の,さらにこれら疾患との併存が高頻度で,診断上の課題となっている特発性正常圧水頭症のデータも合わせて収集した.これらの臨床データに脳画像データをリンクさせたデータベースを構築した.パレイドリアテストは標準化研究を完了し,臨床的有用性も確認し,テスト素材の一部はインターネットを介して公開した.パレイドリアテストの発現に関する神経基盤を探るために,DLBおよびPD患者を対象にして,FDG-PETおよび脳血流SPECTの解析を行い,PDを対象にしたFDG-PET研究の結果は論文化をすませた.脳脊髄液中アミロイド,タウ,αシヌクレインを分析する目的で脳脊髄液を集積しつつある.
2: おおむね順調に進展している
東北大学サイクロトロンセンターのPET装置の事情でマシンタイムの制限のためBF227-PETは施行が困難となっている.症例の集積,神経心理評価,他の画像のデータベースは順調に進んでいる.一部縦断データも収集が進んでいる.横断データの解析も進み,一部は論文として出版している.
BF227-PETの代替として脳脊髄液中βアミロイド測定を追加している.特発性正常圧水頭症におけるADやDLBの変損の診断として,今回の研究成果の応用を考えている.
東北大学サイクロトロンセンターのPET装置の事情でマシンタイムの制限のためBF227-PETは施行が困難となっているため未使用金が発生した.
BF227-PETの代替として脳脊髄液中βアミロイド測定の追加を予定しているのでその測定の経費として平成27年度請求額とあわせて使用する予定である.
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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