認知症性疾患の臨床データベースを構築し,症候解析および症候と画像の関連を解析した.DLBに関しては,パレドリアテストを開発し,標準化研究,責任病巣や発現機序の研究を行い,成果は複数の英文論文として発表した.テストはWEBを介して公開し, レビー小体型認知症の診療ガイドラインや教科書にも取り上げられている.一方,特発性正常圧水頭症のMRI研究で,高位円蓋部の狭小化が最も術後の改善を予測することを示した.また側脳室とシルビウス裂間の放線冠の白質異常がシャント術による症候の改善と関連して変化することから,その異常が症状形成に関連していることを明らかにした.
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