DNAメチル化やヒストン蛋白の修飾状態など、エピジェネティックな状態は精神神経疾患の病因・病態と密接に関わっていると考えらえている。現在、様々な患者由来試料を用いたエピジェネティック変異を同定する試みが行われているが、代表的な治療薬のエピジェネティックな作用についてはほとんど明らかにされておらず、得られた結果の解釈が困難になっている。また近年、治療薬の作用機構の一端としてエピゲノム変動を介している可能性も示唆されている。本研究課題では、主に抗精神病薬について、神経系細胞株におけるDNAメチル化状態の変動について体系的に検討を行った。
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