がんに対する重粒子線治療法高度化の為の基礎的・臨床的研究

2015 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24390288
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 放射線科学
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 中野 隆史 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20211427)
• 研究分担者: 鈴木 義行 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60334116) ; 大野 達也 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 教授 (10344061) ; 野田 真永 群馬大学, 医学部, 講師 (60396645) ; 加藤 弘之 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (30334121) ; 齋藤 淳一 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70572816) ; 田巻 倫明 福島医科大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20400749) ; 白井 克幸 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10400748) ; 吉田 由香里 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (90431717)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: 重粒子線 / 放射線治療 / 放射線生物学 / 粒子線治療 / 放射線腫瘍学

研究成果の概要

重粒子線治療の革新のためのトランスレーショナル研究を展開し、重粒子線の高い生物学的効果はNHEJ遺伝子修復機構が関係しており、炭素線と抗がん剤併用で局所進行肺がんの局所制御率が向上すること、炭素線照射がRhoシグナル経路を介してA549肺腺癌細胞の細胞遊走能を増大させること、放射線治療でがん患者に抗原特異的な抗腫瘍免疫が活性化されること、樹状細胞の静脈内投与と炭素線照射の併用は肺転移を抑制すること、肺がんではEGFR変異陰性がんに炭素線治療の効果が大きいこと、低酸素下ではmTOR阻害剤の併用により、放射線増感効果が認められ、その機序にはHIF-1a発現低下が関連していることなどが示唆された。

自由記述の分野

放射線腫瘍学、重粒子線治療、放射線生物学