研究課題
本研究は当初平成24-26年度であったが、補助事業期間を1年間延長した。平成27年度は、DNA-PKによるXRCC4のリン酸化を応用した増感剤試験、これまでの成果の国際学会、国際学術誌発表などを計画し、研究を遂行した。前者に関しては、DNA-PKによるXRCC4のリン酸化部位2カ所を含む14アミノ酸の領域に注目した。この14アミノ酸の非リン酸化状態のものと各リン酸化部位をリン酸化したものに、HIV Tatタンパク質の細胞質導入配列を付加した3種類のペプチドを用意し、放射線増感効果を検討した。後者に関しては、15th International Congress of Radiation Research (5/25-29、京都国際会館)で関連する演題7題(うち1題は口頭発表、別の1題がベストポスター賞、3題がトラベルアワードに選ばれた)を発表した。また、国際学術誌Journal of Radiation Researchに1報論文を発表した。また、平成24-26年の研究の成果物を活用して、米国・M.D.アンダーソン癌研究センターのJae-Il Park博士と共同研究を行い、発生やがん化で注目されるWnt-βカテニンシグナル伝達経路がDNA ligase IVの発現を増強し、細胞に放射線抵抗性を賦与することを明らかにした。この成果はNature Communicationsに掲載された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 8件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
Journal of Radiation Research
巻: 57 ページ: 115-120
10.1093/jrr/rrv086
Nature Communications
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http://www.nr.titech.ac.jp/~yoshim/