研究課題
平成26年度については以下の(1)~(3)のステージを実施した。(1)ヒトでの機能的MRI実験:アルツハイマー病もしくは軽度認知機能障害の症例で、脳のデフォルトモードネットワークの機能的結合性を評価するデータの取得を開始した。これにより認知症をはじめとする変性疾患の発症予測を行うことが本計画のゴールである。昨年度までに健常者における基礎実験によって、撮像方法の最適化と、脳の異なる部位の活動の類似性をとおして結合性を測定する方法を確立した。現在は症例の追加と、年齢を一致された健常高齢者のデータ取得を行っている。(2)動物での、拡散強調機能的MRI実験:前年度までに取得したデータの対照群とするため、生理食塩水を注入した群と、少用量のニコチン負荷群のデータを追加で取得した。これにより我々の開発した拡散強調機能的MRIの有用性が示せたとともに、アルツハイマー病の病態において重要な位置を占めるアセチルコリン受容体の機能について理解が深まった。現在この結果を報告するため準備中である。前年度までに開発した、小動物の脳血流を直接的かつ詳細に評価可能なレーザースペックル血流計の計測法を改良し、内因性信号の光イメージング技術を組み合せたヘモグロビン変動の同時評価系を確立した。さらに、レーザースペックル血流計と、より神経活動に近い代謝変化を反映した脳温度計測計の同時計測技術も確立することに成功、報告した。これらを通じて、神経活動、代謝、脳血流、ヘモグロビンの関連性を評価する計測計を構築することができた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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