研究課題
①微小転移研究 :大腸癌微小転移に関する多施設前向き臨床研究の結果、CEAを指標としたRT-PCR法による微小転移で転移癌細胞量が多い群は予後不良であることがわかった。これをもとにRT-PCR法よりも短時間で簡単に結果の出るCK19mRNAを指標としたOSNA法への展開を考慮し前向きにCEAとCK19でStage II大腸癌のリンパ節中の微小転移検査をはじめ130例に達し、両者の相関が強いことが分かってきた。またOSNA法を用いた大腸癌微小転移に関する症例ベースの臨床試験の結果、Stage II大腸癌のupstageは17%に達した。これについて論文投稿中である。②C4.4A抗体を用いた大腸癌の再発診断についてオールジャパン体制で診断用モノクローナル抗体を作成するprojectを厚生労働省の3か年計画で開始した。その基礎となる再発と関連するメカニズムについてEMTを中心とした細胞浸潤の視点から解析し、その結果を論文作成中である。③肝転移巣の低酸素領域を調べ新たな低酸素誘導遺伝子を同定し大腸癌の予後因子として論文報告した。④炭酸アパタイトのin vivo核酸デリバリーの優れた性能について論文報告すると同時に革新的な生体用の遺伝子導入法としてマスメディアに広く取り上げられた。またブドウ糖を炭酸アパタイトにつめて過剰量のブドウ糖を癌細胞に送り込むことによって活性酸素の産生を通じて抗腫瘍効果をもたらすことがわかり論文報告した。⑤KRAS変異型に効果を示すmiR4689がKRASとAKTの両方を抑えることで抗腫瘍効果をもたらすことを明らかとして論文化した(国内、海外特許申請中)。細胞死を強力に誘導するMIRTXを開発、国内・海外特許を申請した。また大腸癌のリプログラムをmicroRNAを用いて実行し論文化した。miR29bが大腸癌の予後因子・治療標的となることを論文化した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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