研究課題
基盤研究(B)
本研究では、第四世代膵島分離技術を確立しその技術の臨床応用化することを目的としている。申請代表者は、ハーバード大学、京都大学、ベイラー研究所で膵島移植を実施し、第三世代膵島分離技術を確立した。本研究ではその技術をさらに発展させ、第四世代膵島分離技術を確立することを目的としている。平成24年度は、1.JNK抑制ペプチドの安全性確認、2.新規保存溶液(HN-1溶液)の有効性の確認、3.連続比重・密度勾配による純化の検討、の3つを行った。1.JNK抑制ペプチドの安全性確認:膵管保護溶液にJNK抑制ペプチドを添加した場合の有効性および、JNK抑制ペプチドのマウスへの直接投与による安全性の確認は以前に行われていた。今回は、JNK抑制ペプチドを膵管から注入した場合の安全性の確認を行った。JNK抑制ペプチドを膵管から注入した場合、純化後の膵島浮遊液に含まれるJNK抑制ペプチドは検出感度以下となっており、膵島分離中にJNK抑制ペプチドがほぼ完全に除去されることが確認された。また、分離膵島のマウスへの移植による、副作用の発現は確認されなかった。2.新規臓器保存液(HN-1溶液)の有効性の確認:今回、新規臓器保存液(HN-1溶液)を開発し、UW溶液およびMK溶液との比較を行った。UW溶液およびHN-1溶液によるブタ膵保存を行った場合、HN-1溶液を用いたほうが膵島分離による膵島収量は有意に高いことが確認された。また、MK溶液との比較でも、HN-1溶液を用いた時の膵島収量の方が高いことが確認された。3.連続比重・密度勾配による純化の検討:今回、高比重と低比重の溶液の浸透圧を変化させ、連続比重勾配および連続密度勾配の純化溶液を作成し純化を行った。従来法と比較した場合、連続比重・密度勾配による純化の方が膵島純度が高いことが確認された。膵島収量は2群間で有意差は認められなかった。
2: おおむね順調に進展している
平成24年度に計画した通り、研究が進んでいる。
平成24年度は計画した通り、順調に研究が進んでおり、このまま計画書に従って研究を遂行していく予定である。
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 19件) 学会発表 (7件)
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