研究課題
脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血を発症し、致死的な状態を引き起こす。現在、未破裂脳動脈瘤が発見された場合の破裂予防策としては外科的処置しかなく、有効な薬物治療は開発されていない。現在、生理的な条件下での脳脈瘤破裂モデルは確立されておらず、脳動脈瘤増大・破裂の発生部位や病態の詳細な解析は行われていない。新たに破裂モデル動物を確立し、薬物を用いて破裂予防効果の評価を行い、治療のターゲットを明らかにする必要があると考え、本研究を行っている。平成26年度の主な実施計画は、1. 卵巣摘出ラット脳動脈瘤モデルにおいて、血液動態変化を更に負荷することで破裂頻度を増加させることが可能か検討を行う。2.これまでの知見から脳動脈瘤壁では血管壁へのマクロファージの浸潤を増加していることを明かにしており、この現象を増強するために大腸菌LPSおよび歯周病菌LPSを用いた。3.MRAや超音波での脳動脈瘤検出を試みたが、現時点では検出不可能であった。超音波や他の手段を検討し、脳動脈瘤破裂を予測できるか検討する。さらに、4.脳動脈瘤破裂モデルが確立された場合は、脳動脈瘤形成抑制作用が認められたMineralocorticoid受容体拮抗薬であるeplerenone、phosphodiestrase阻害剤、ARB、エストロゲン受容体刺激薬Bazedoxifene acetateによる破裂抑制効果を検証することとした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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