研究課題
XI型コラーゲンα2鎖遺伝子(Col11a2)プロモーター・エンハンサーにCreERを結合したトランスジーンを用意し、トランスジェニックマウスを作製した。このマウスとRosa26-stopfloxed-YFPマウスを交配させてCol11a2-CreER;Rosa26-stopfloxed-YFPマウスを作り、そのマウスにタモキシフェンを投与したところ、成長軟骨と関節軟骨特異的にYFPの発現が認められ、組み換えが起こっていることが判明した。さらに、SIK3が関節軟骨代謝関節軟骨病態において果たす役割を解析するために、Col11a2-CreER;SIK3floxedマウスを作製した。SIK3遺伝子のエクソン5の上下流にloxPサイトを挿入したマウスES細胞をEUCOMMから入手し、ブラストインジェクションにより、SIK3 floxed マウスを作製した。SIK3 floxed マウスとCol11a2-Creマウスを交配したところ、その表現系が、conventional SIK3ノックアウトマウス同様に、マウス胎仔の軟骨原基において増殖軟骨細胞層の著名な伸長と細胞肥大化の遅延を認めた。このことから、SIK3 floxedマウスが予定通り作れていると判断した。今後、このSIK3 floxedマウスと上述のCol11a2-CreERマウスを交配し、Col11a2-CreER;SIK3floxedマウスを作製し、生後にタモキシフェンを投与して関節軟骨におけるSIK3の機能を調べる。また、このマウスに変形性関節症モデルを導入し、変形性関節症病態におけるSIK3の役割を解析する。また、Col11a2-Cre; Cyp26b1 cKOマウスを作製、解析し、内軟骨性骨化におけるCyp26b1とレチノイン酸シグナルの機能を解析した(BBRCに発表)。iPS細胞を軟骨細胞へ分化させ、軟骨組織を作る方法を開発した(Stem Cell Reportsに発表)。FGFR3軟骨異形成症の疾患特異的iPS細胞モデルを作り、病態解析と創薬研究を行った(Natureに発表)。II型コラーゲン異常症について、iPS細胞とダイレクト・リプログラミングを用いて疾患モデル研究を行った(Hum Mol Genetに発表)。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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