研究課題
動物実験でin vivoでのメカニカルストレスが関節軟骨に与える影響を検討した.12週齢雄Wistar系ラットに対してトレッドミル装置を用いて12m/min,20m/min,45分間の単回強制走行を行った.自由飼育したものを対照群とした.強制走行終了直後にサクリファイスし,左膝関節軟骨を免疫組織学的に解析した.同時に右膝関節から関節軟骨を採取し,凍結破砕を加えた後に遺伝子発現をreal-time RT-PCRで解析した.単回走行刺激により,膝関節内外側ともにHIF-1αの染色性は対照群と比較して上昇しており関節軟骨が対照群と比較してさらなる低酸素環境となっていることが分かった.HIF-2αは内側優位に染色性が亢進しており,対照群と比較して内側優位にメカニカルストレスがかかっていると考えた.また,単回走行刺激によりADAMTS-5のmRNA発現が優位に亢進していた.Col10a1も増加傾向を認めた.過剰な運動刺激は関節軟骨細胞の細胞外マトリクス分解酵素の発現を亢進させることが分かった.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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