研究成果の概要 |
1年分の診療報酬データベースから、全身麻酔下脳動脈瘤クリッピング手術でレミフェンタニル+フェンタニル使用症例2,693例とフェンタニルのみ使用した症例1,809例を抽出したところ、レミフェンタニル使用群が有意に在院死亡が低く(odds比0.52, p<0.001)、予後を改善している可能性が考えられた。ラットの開頭侵襲モデルの検討から、レミフェンタニルは、手術侵襲に伴う白血球の動員に抑制的に働いていることが示唆された。白血球の活性に強い影響力を持つサイトカインGM-CSFの活性測定方法として、GM-CSF自己抗体の定量ELISA、臨床サンプルのGM-CSF生物活性測定法を標準化した。
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