私たちは2011年にマウス精子形成を体外で進行させ、精子産生に成功した。本研究において、その培養法と培養条件をヒト精巣組織に応用したが、これまでヒト精子形成の進行は確認できていない。そこで培養法・培養条件の根本的な見直し作業を行った。それらの結果、現在ではマウス精子形成誘導に必要な多くの因子が明らかになってきた。またマイクロ流体システムを導入したことで、いままでは2か月が限界であったマウス精子形成を、6か月以上に亘って維持することに成功した。引き続き培養条件の改良を継続することにより、ヒトin vitro精子形成を達成したい。
|