研究課題
基盤研究(B)
鼻性NK/T細胞リンパ腫は,EBV関連腫瘍であり、予後不良な悪性リンパ腫である。本研究において本疾患細胞株にCD70が高発現しており可溶性CD27との結合を介して細胞増殖に関わる事を見出した。また本腫瘍細胞がCCL17、CCL22を分泌し、これらの受容体であるCCR4を高発現している事を明らかにした。さらに抗CD70抗体、抗CCR4抗体が腫瘍細胞に対し、各々CDC活性、ADCC活性を有することが確認され、抗体療法の有用性が示唆された。またmicroRNA-15aが本腫瘍細胞において発現低下しており、標的遺伝子であるMYB、cyclin D1の発現増強を介し、細胞増殖を促す事を明らかにした。
医歯薬学