脂肪組織の修復モデルにおける骨髄由来細胞の関与について、GFPマウスと対照マウスとの脂肪交換移植、ならびに、GFP骨髄を移植した放射線照射マウスと対照マウスとの間の脂肪移植を用いて、調べた。再生した脂肪細胞のほとんどは移植体由来であったが、再生した血管内皮細胞の約半数は骨髄由来であった。さらに少数の血管壁細胞、約3分の1の脂肪幹細胞は骨髄由来細胞によって構成されていた。これらのことは、骨髄由来細胞が血管再生とくに毛細血管の再構築においては非常に重要な役割を果たしていることを示し、さらに、修復後組織の組織幹細胞も供給していることを示している。
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