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2014 年度 実績報告書

歯槽骨増生を目的とした破骨細胞と骨芽細胞の骨代謝共役機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24390417
研究機関松本歯科大学

研究代表者

宇田川 信之  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)

研究分担者 小出 雅則  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (10367617)
中道 裕子  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (20350829)
田口 明  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70243582)
中村 美どり  松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (90278177)
上原 俊介  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90434480)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード骨芽細胞 / 破骨細胞 / 歯槽骨 / 骨代謝共役 / RANKL / RANK / W9ペプチド / BMP-2
研究実績の概要

破骨細胞分化因子であるRANKLが1998年に発見されてから15年、破骨細胞の分化誘導に関わる信号伝達が明らかとされてきた。その過程で、RANKL信号伝達が破骨細胞のみならず、骨芽細胞の分化を制御している可能性を示す実験結果が得られてきた。W9 (WP9QY)はRANKやTNFレセプターと相同性を有する9個のアミノ酸から構成される環状ペプチドであり、W9ペプチドは、TNFの作用を阻害する他、RANKLと結合することにより、破骨細胞の分化を阻害し、卵巣摘出モデルにおける骨量減少を防止する。
正常マウス骨髄細胞におけるRANKL誘導性の破骨細胞形成に対してW9はTRAP陽性多核破骨細胞形成を濃度依存的に抑制した。W9 (100μM)添加群において、TRAP陽性多核細胞形成が完全に阻害されたが、ALP陽性の骨芽細胞は多数出現した。W9 (200μM)添加群においては、ALP陽性骨芽細胞からなるNodule形成が著明に認められた。
正常マウス由来の骨芽細胞上では、ビタミンDやPTH の存在下で破骨細胞が形成され、W9ペプチドは破骨細胞分化を阻害すると共にALP陽性の骨芽細胞の分化を促進した。BMP-2やPTHによるALP陽性の骨芽細胞誘導に対してもW9ペプチドは促進作用を示した。一方、RANKL欠損マウス由来の骨芽細胞上の共存培養系においては、ビタミンDやPTHなどの存在下でも破骨細胞の誘導は認められなかった。また、 RANKL欠損マウスの骨芽細胞は正常マウス骨芽細胞と比較してALP活性が弱く、W9、BMP-2、PTHによるALP陽性の骨芽細胞誘導活性も弱かった。
RANKLに結合するW9ペプチドは、RANKシグナルを阻害することにより破骨細胞分化を抑制する。さらに、W9ペプチドは骨芽細胞表面のRANKLに結合し骨芽細胞分化を誘導するものと考えられる。RANKL-RANKシグナルは、骨吸収のみならず、骨芽細胞による骨形成にも重要な役割を有する可能性がある。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The dynamin inhibitor dynasore inhibits bone resorption by rapidly disrupting actin rings of osteoclasts.2015

    • 著者名/発表者名
      Thirkonda, G.J., Uehara, S., Nakayama, T., Yamashita, T., Nakamura, Y., Mizoguchi, T., Yagami, K., Takahashi, N., Udagawa, N., Kobayashi, Y.
    • 雑誌名

      J. Bone Miner. Metab.

      巻: 33 ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Noncanonical Wnt5a enhances Wnt/β-catenin signaling during osteoblastogenesis.2014

    • 著者名/発表者名
      Okamoto, M., Udagawa, N., Uehara, S., Maeda, K., Yamashita, T., Nakamichi, Y., Kato, H., Saito, N., Minami, Y., Takahashi, N., Kobayashi, Y.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 4 ページ: 1-8

    • DOI

      10.1038/srep04493.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Bone tissue as systemic organ supporting a life-correlation between periodontitis and osteoporosis.2014

    • 著者名/発表者名
      Udagawa N
    • 学会等名
      The 2nd Bio-Rheumatology International Congress(BRIC 2014)& The 9th GARN Meeting Moscow ~Eurasia Rheumatology Congress~
    • 発表場所
      Russian Federation
    • 年月日
      2014-06-06 – 2014-06-06
    • 招待講演
  • [図書] Encyclopedia of Human Body 3rd Edition2015

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, N., Mizoguchi, T., Nakamichi, Y., Kobayashi, Y., Nakamura, M., Hofstetter, W., Udagawa, N.
    • 総ページ数
      in press

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公開日: 2016-06-01  

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