口腔領域の粘膜は、常に温熱などの物理的ストレスや酸・アルコールなどの化学的ストレスに曝されており、そのストレスに応答するためのシステムが備わっている。中でもマクロファージの役割は重要で、その破綻は炎症性疾患の発症さらにはがん化につながる場合もある。細胞内のストレス応答として最も有名なものの一つが小胞体ストレスである。本研究では、マクロファージを用いて菌体由来の毒素の一つであるLPSによるストレス応答について検討した結果、マクロファージの機能と小胞体ストレスが密接に関連していることを明らかにした。
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