研究課題
基盤研究(B)
本研究では、過酸化水素光分解殺菌技術を応用した歯周病治療器の殺菌効果および生体安全性の評価を行った。さらに臨床研究を行い、歯周病治療における有効性を評価した。治療器を用いた殺菌試験では高い殺菌効果が得られることを実証し、ラットを用いた動物試験においては口腔粘膜に為害作用を及ぼすことはないということを確認した。臨床研究においては、超音波スケーリングのみによる治療に比べて、過酸化水素光分解殺菌技術と超音波スケーリングを併用することで、治療の3ヵ月後に1 mm程度歯周ポケットが浅くなることが分かった。以上の研究結果から、本治療器を用いることでより効果的歯周治療を行うことができる可能性が示唆された。
歯科補綴