研究課題/領域番号 |
24390434
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
二川 浩樹 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (10228140)
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研究分担者 |
田地 豪 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (80284214)
峯 裕一 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 特任助教 (60605989)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | DLC / インプラント / 骨リモデリング / 破骨細胞 / 骨芽細胞 |
研究概要 |
平成24年度は、はじめに作製した水素量低減Diamond-1ike carbon(以下DLC)コーティングチタンを利用して、骨芽細胞と破骨細胞の分化に与える影響の解明と、適切な水素量の決定を試みた。その結果、水素量低減DLCコーティングチタンにおいて、骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1細胞における骨芽細胞の分化マーカーであるtypel collagen mRNAの発現量を、非処理チタンと比較して経時的に有意に促進する水素量が存在することが確認された。同様に、破骨細胞前駆細胞様細胞株RAW264.7細胞においてもsRANKLを添加した場合、破骨細胞の分化マーカーであるTRAPおよびcathepsin K mRNAの発現抑制が認められる水素量が存在することが確認された。以上より,水素量低減DLCコーティングチタンには、周囲の細胞に影響を与える適切な水素量が存在する可能性が示唆された。よって,この両者の細胞に対して最適な条件範囲の中で今後の研究を遂行する予定である。また、インプラント周囲炎に関与が考えられるサイトカインについても検討を加えた。 これらの結果の一部は、平成24年度のThe 29th International Conference of Photopolymer Science and Technology(千葉)および2012 World Congress of In vitro Biology (Washington)で発表した。また平成25年度の日本歯科理工学会学術大会(新潟)で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成24年度の検討事項であった、水素量低減DLCの適切な水素量の幅を確定した。この水素量変化については、本申請課題の基盤技術となるため、平成25年度以降も引き続き検討を加える予定である。以上の理由から、平成24年度についてはおおむね計画通りに研究が進展した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに得られた知見を基盤として、水素量低減DLCコーティングチタンがインプラント周囲の骨リモデリングに与える因子について詳細に検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
直接経費次年度使用について、今年度納品予定だった外注モノクローナル抗体が年度内に納品されなかったため生じた。本抗体は平成25年度初めに納入される予定であり、また当初の予定でも平成24年度は、抗体準備を目的としていたため、本研究遂行のための計画に大きな変更はない。
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