研究課題/領域番号 |
24390440
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
増田 裕次 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20190366)
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研究分担者 |
山口 正人 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (30410434)
小野 高裕 大阪大学, 大学院・歯学独立研究所, 准教授 (30204241)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 口腔機能評価 / 口唇閉鎖力 / Visualfedback |
研究概要 |
本研究は、口唇閉鎖力を方向別に測定するシステムとして、申請者らが開発した多方位口唇閉鎖力測定装置を用いて、口唇随意運動機能の特性を明らかしようとするものである。平成24年度は、この装置の特徴を発展させて、Visualfedbackにより方向別に口唇閉鎖力を調節するように指示したときに得られるデータから口唇運動調節能力を利用した口唇随意運動機能の評価法を構築した。これを用いて健常成人における口唇随意運動機能の特徴を検討した。実験は、個性正常咬合を有する健常成人19名を対象として行った。8方向からの力が、バーの長さとしてリアルタイムで表示できるディスプレイを被験者の前方に配置した。つまり、そのとき口唇が出力している力を目で見て確認することができるようにした。各方向別に最大努力で発揮された力の50%の値をターゲット値として表示し、口唇閉鎖力をターゲット上に5秒間維持するように指示した。過去の研究から、口唇閉鎖力が発揮されにくいことがわかっている左右の2方向を除いた6方向について測定を行った。口唇閉鎖力が発揮されてからの3秒間で、ターゲットとした値の±8%内に維持できた時間を分析し、3秒に対する割合を正確率とした。6方向の正確率には、方向による有意な相違が認められ、上下方向の正確率が斜め方向の正確率よりも高い傾向が認められた。つまり、口唇閉鎖力は正中部での上下方向の強さを調節する方が容易であることが示唆された。また、このような研究に先立ち、装置を被験者が把持して測定する場合と、支柱に固定した場合の相違を検討し、把持した場合には、口唇閉鎖力以外の要因が含まれることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今後の改良・改善は必要とするものの、口唇随意運動機能の評価法を構築し、これを用いて健常成人における口唇随意運動機能の特徴を明らかにした。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に構築したシステムを用いて、(1)口唇随意運動機能を、成人と高齢者で比較し、年齢による特徴を明らかにする。(2)口唇随意運動時の困難さの程度と大脳皮質の活動を明らかにする。(3)義歯装着者と非装着者の口唇髄意運動機能を比較する。(4)新しく義歯を作成した時の口唇髄意運動機能を評価する。計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
高齢者の特徴を明らかにするために前倒しで、実施した研究において、募集できた被験者数が当初よりも少なかったために、直接経費次年度使用額が発生した。引き続き高齢者の特徴を明らかにする研究に用いる。
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