研究課題/領域番号 |
24390458
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
篠原 正徳 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (90117127)
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研究分担者 |
吉武 義泰 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (00423682)
平木 昭光 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 講師 (60404034)
中山 秀樹 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (70381001)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 口腔癌 / 免疫療法 / ペプチドワクチン療法 / アジュバント療法 |
研究概要 |
口腔癌で高頻度に高発現している新規腫瘍抗原URLC10、IMP3ならびにCDCA1を標的とした術後アジュバントペプチドワクチン療法を以下の条件を満たす患者に施行した。: 1. 口腔癌患者で、その癌が根治的に切除(R0)されたと考えられる患者。なお、術後アジュバント療法の開始は、原則として術後8週間以内に開始した。開始が8週間を超える場合には、その時点で画像診断上再発所見がないことを確認した上で、投与は可能とした。2) Performance status (PS)が0-1である患者。3) 同意取得時の年齢が20歳以上85歳未満の患者。4) 3か月以上の生命予後が見込める患者。6) 文書による同意の得られた患者。 2. ペプチド及びアジュバントの投与量及び投与方法: 合成した3種類のGMPグレードのペプチド各1 mgを、不完全フロイントアジュバント(MONTANIDE*ISA51VG, SEPPIC, France)と混合し、エマルジョン化したものを、腋窩あるいは鼠径部付近の皮下に投与した。 3. ペプチドワクチンの投与スケジュール:1週間ことに4回行いこれを1クールとして再発あるいは転移が生じるまでの期間行った。毎週全身状態ならびに局所の状態を観察し、さらに1か月ごとに採血ならびに3か月ごとに画像検査をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ予定通りの患者に本治療を実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
口腔癌根治術後患者に対するペプチドワクチン療法の安全性、再発・転移の抑制効果を検証することである。さらに、ペプチドワクチン投与によって非担癌状態となった生体に生じる免疫応答および臨床的有効性(再発・転移予防期間の延長)を評価する。 ペプチドワクチンを投与した口腔癌患者における免疫動態の解析を行う。:1)ペプチド刺激によるexo vivo CTL(細胞傷害性T細胞)の誘導:2)FlowcytometryによるHLA-ペプチドに反応するCD8陽性T細胞分画の変化を解析する。3)FoxP3染色によるregulatory T細胞の発現の変化を解析する。
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次年度の研究費の使用計画 |
使用した物品費が予定よりも少ない額であったため、次年度に物品費を繰り越したことによる。 次年度の 物品費として使用する。
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