研究課題/領域番号 |
24390471
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
日野出 大輔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (70189801)
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研究分担者 |
伊賀 弘起 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (40175188)
吉岡 昌美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (90243708)
川添 和義 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (00248296)
吉田 賀弥 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 講師 (60363157)
土井 登紀子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (70747683)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 漢方薬 / 歯周病原細菌 / 病原性 / P. gingivalis / F. nucleatum / 専門的口腔ケア / 食道がん化学療法 / 口腔保健管理 |
研究実績の概要 |
1.基礎研究:大黄甘草湯(TJ-84)の歯周病原細菌P. gingivalisに対する影響を調べた。その結果、800 µg/ml の濃度において、同菌の病原性に関する遺伝子 fimA, hagA, rgpA および rgpBの発現をそれぞれ50.3, 54.8, 74.9,および 67.6%抑制した。また、Monocyte での NF-κB signaling pathway 活性化を抑制し、更に歯肉線維芽細胞へのLPS刺激に対する炎症性サイトカイン(IL-6・IL-8)産生を抑制することを見出した。この結果は学術雑誌PLoS Oneに報告した。 2.臨床研究 食道がん患者26名のうち、専門的口腔ケア介入群9名,非介入群17名とした介入研究を行った。その結果、初回DFP療法開始から1コース終了時点までの観察期間において、専門的口腔ケア介入群は非介入群と比較して,重症口腔粘膜炎の未発症率は有意に高いことが確認できた(Kaplan-Meier法,p<0.05)。更に食道がん化学療法患者を対象に専門的口腔ケアに加えて漢方シャーベットの服用に関する口腔細菌への影響に関する介入研究を実施した。TJ-84服用群(7名)および半夏瀉心湯(TJ-14)服用群(7名)において漢方薬の薬剤効果による口腔粘膜炎の発症予防への効果を認めることはできなかった。しかし、専門的口腔ケア介入により口腔総菌数、F. nucleatum菌数およびC. rectus菌数の減少が認められ、TJ-84は薬剤効果によりFn菌およびCr菌に作用して有意に細菌数を減少させることが示された(二元配置分散分析,p<0.05)。また、TJ-84は薬剤効果により歯肉の炎症を有意軽減した(p<0.05)。 以上の結果から,専門的口腔ケアの有用性に加えて,漢方薬を応用した口腔保健管理によるがん化学療法患者への医療支援の有用性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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