研究課題/領域番号 |
24390474
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
良村 貞子 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 教授 (10182817)
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研究分担者 |
下田 智子 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 助教 (60576180)
小笠原 克彦 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 教授 (90322859)
岡崎 光洋 北海道薬科大学, 薬学部, 准教授 (80297944)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 健康相談 / 遠隔相談 / 在宅ワーク / 潜在看護職者 / システム |
研究概要 |
大学の研究室に設置した高精度TV会議装置を使用した遠隔健康相談を継続的に展開するとともに、潜在看護職者の在宅ワークを可能とするシステム開発を行った。在宅ワークにおける時間管理および各種機器の取り扱いとトラブル時の対応などの課題が明らかとなった。また、画像の鮮度に応じた相談の限界も明らかとなった。在宅ワークの試行の結果、通常の相談内容には十分対応できるため、今後は潜在看護職者の人材確保をさらに進め、在宅ワークを中心とした遠隔相談システムの開発を検証する予定である。さらに、大学の相談室との連携方法について、機器の管理と相談担当者の労務管理などの課題が明らかとなった。相談内容の分析の結果、年代や性別、相談内容等は多様であり、相談担当者には幅広い知識と様々な相談内容に対応できる経験およびわかりやすい回答を提供できる能力が求められていた。 相談希望者は調剤薬局に設置されたブースから相談を発信するため、薬剤に関連した質問も多くみられ、薬剤師との連携の必要性が明らかとなった。相談希望者からは受診時に処方された薬剤に関する質問もみられるため、看護職者が対応可能な服薬中の日常生活上の留意点の検討、および薬剤師へ照会すべき内容について更なる検証が必要である。現状分析の結果、潜在看護職者である相談担当者の受診勧奨に特に問題はみられなかったが、薬剤に関する相談マニュアルおよびプロトコール開発の必要性が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遠隔健康相談システムと在宅ワークシステムの接続に関し時間を要したため、在宅ワークの試行段階が当初の計画より延長した。接続に関する諸問題は順次解決しているため、今後は順調に進展する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
施設配置型の遠隔健康相談システムから在宅ワークを中心とした遠隔健康相談システムの開発を進める。在宅ワークを行う潜在看護職者の人員確保と、相談件数の多い薬剤に関し、薬剤師との連携に関する課題をより探求する。
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次年度の研究費の使用計画 |
潜在看護職者が在宅ワークを遂行するための看護管理上の課題を明確にし、在宅ワークによる遠隔健康相談件数を増加させるための方策の検証を行う。
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