研究課題/領域番号 |
24390479
|
研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
金川 克子 神戸市看護大学, 看護学部, 名誉教授 (10019565)
|
研究分担者 |
船山 仲他 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10199416)
福嶌 教隆 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (50102794)
下地 早智子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70315737)
川越 栄子 神戸女学院大学, その他部局等, 教授 (80285361)
益 加代子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80511922)
植本 雅治 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (90176644)
松葉 祥一 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00295768)
成瀬 和子 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70307122)
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (30249940)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 医療通訳・コーディネータ / 教育プログラム開発 / 医療通訳のニーズ調査 / 外語大学と看護大学による共同講義 |
研究概要 |
本研究は、看護大学と外国語大学が協力して、増え続ける在留外国人患者の医療ニーズに応えるために、医療通訳・コーディネータの教育プログラムを開発することを目的としている。具体的には、①公開研究会の実施、②教育プログラムの開発、③医療通訳のニーズおよび教育に関する現状調査、④学生向けの講座の実施、⑤市民向け公開講座の開講、およびこれらの評価である。25年度の成果は次の通り。 ①先駆的な活動を行っている国内の専門家を招聘して、一般公開の研究会を行った。今年度は竹迫和美氏を招いて、アメリカでの医療通訳の歴史と現状、日本での医療通訳の活動の現状と課題について討論した。 ②教育プログラムの開発のために、先駆的活動をしている大学や自治体、医療施設の教育プログラムを把握する活動を行った。 ③全国の看護系大学や外国語大学での医療通訳や多文化理解の教育内容の実態調査をした。 ④神戸研究学園都市大学共用施設(ユニティ)において、「医療通訳・コーディネータ入門」の単位互換講座を、2単位30時間(15回)でおこなった。講師は、両大学の分担研究者のほか、学外の専門家を招聘した。神戸市看護大学、兵庫県立大学、神戸市外語大学の学生9名の参加があった。受講後の学生の反応はおおむね好評であったが、実践面での強化を求める声があった。 ⑤同じく、神戸研究学園都市大学共用施設(ユニティ)において、市民向けの公開講座は「医療通訳を知っていますか?」を開催した。計5回の講座は、分担研究者や専門家が講師を務め、予想を超える100名以上の参加があり、事後アンケートもおおむね好意的であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りに実施し、自己点検、評価を行っている。ただし、当初24年度に計画していた全国の看護系大学と外国語大学を対象とした医療通訳・コーディネータに関する教育実態調査、および外国人受診が多い医療機関への訪問調査は25年度に行なった。それ以外の研究計画はおおむね順調に実施できた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の推進方法:医療通訳・コーディネータに関するニ-ズは全国的に高く、また教育プログラムや人材育成に関する動きも活発化している。しかし、その育成は自治体とNGOが中心になっているのが現状である。そこで、他国における先行事例を参考にしながら、大学における医療通訳・コーディネータの教育プログラムを探ると共に、我が国の現状に適した教育システムや資格についての議論を検討したい。 次年度の使用計画:次年度は最終年度であり、これまでの研究成果を総括するために、10月に国内外の専門家を招いて「大学における医療通訳・コーディネータの育成の可能性と課題」と題する公開シンポジウムを予定している。
|
次年度の研究費の使用計画 |
最終平成26年度の国際シンポジウムと成果報告書に、印刷費や渡航費など当初予算よりも多い額が必要であることが判明したため、平成25年度分の事務費、図書費などを圧縮して、翌年度に繰り越すことにした。 最終平成26年度の国際シンポジウムおよび成果報告書に使用する計画である。
|