研究課題/領域番号 |
24390480
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
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研究分担者 |
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
竹崎 久美子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (60197283)
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (10244774)
石川 麻衣 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20344971)
井上 正隆 高知県立大学, 看護学部, 助教 (60405537)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 災害 / 災害看護 / 防災 / 避難所 / 救護所 |
研究概要 |
1.地方大学として如何に災害対策を進めるか、内部組織の役割や外部組織との協働の在り方・仕組みを検討した 学内に地域の医療機関と連携する「災害対策連携部会」、災害の備えと災害時の学内の対応の仕方を検討する「学内災害対応整備部会」および地方大学と周辺地域住民との連携を検討する「学外連携災害対応部会」を設置し、それぞれの視点から協働のあり方を検討した。学内の防災マニュアルの要件を見直し、災害拠点病院との連携、および地域住民との連携を想定した災害訓練を企画・実施した。この訓練では、災害拠点病院の支援を受けながら、学内の医療従事者の参加も得て学内に救護所を立ち上げ、避難者や軽症者により災害拠点病院の本来の災害医療が妨げられることが無い様に、避難者や軽症者を受入れた。その後被災者は生活再建に向けて避難所生活を開始するが、地域の公的機関である大学として、避難所の運営を検討した。そして、一つの避難所機能である食機能に関して炊きだしも実施し、避難所の食に関する課題も検討した。更に、災害時の学生の安否確認システムの要件を検討し、具体的に安否確認システムを立ち上げた。 2.地域住民、即ち地域の自主防災組織と協働して、以下の防災対策を検討した 地域住民との連携は、地方大学と地域の自主防災組織との連携、および行政機関をとおした連携がある。前者に関しては、避難場所の所有者である大学ばかりではなく、具体的に運営をして行くためには、その中心となるべき地域住民との連携が必要である。上記め災害訓練では、地域住民にも参加してもらい、避難所運営の方法を講義等により学びながら、具体的に避難所をどのように切り盛りして行けばよいか等、検討した。後者においては、被災した地域の災害看護活動のあり方、特に地域で活動する保健師の災害看護活動に関して行政と検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地域住民を巻き込んだ災害拠点病院との災害訓練の企画と運営を通し、概ね当初の目的を達成したが、外国人対応、および地域の災害の歴史と避難状況に関する調査等が充分に実施出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
災害における地方大学の公的機関としての役割を明らかにし、災害発生時の行政との連携の在り方、災害支援ナース等の活動を通した職能団体との連携の在り方、社会福祉協議会との連携の在り方等、行政や各専門家集団との連携の在り方を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初予定していた、高知県災害看護支援ネットワーク会議を年度内に開催出来なかったことにより、災害拠点病院棟の委員の旅費や謝金の執行が出来なかった。この会は今後定期的に行う予定であり、今年度はこの予算を執行する。
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