研究分担者 |
望月 留加 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10412991)
堤 荘一 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (30323356)
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
李 範爽 群馬大学, 保健学研究科, 准教授 (50455953)
藤本 桂子 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (80709238)
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は,化学療法による末梢神経障害を計量的に測定する尺度開発を行い, ケアマネジメント介入に関して包括的(既存の主観的評価・開発した主観的評価尺度,理学的所見・ストレス測定などの客観的評価)評価のモデルを示し,効果的なマネジメントの提案を行うことである. 1.末梢神経障害を計量的に測定する尺度開発は全国5カ所327名のデータを収集でき、1)項目の固定:項目反応分布・項目と全体相関の検討・因子負荷量0.4以下項目を除外する2)信頼性の検討:(1)内部一貫性(内的整合性)Cronbacha係数,(2)折半法 3)妥当性の検討:因子妥当性などから分析した.その結果,4因子15項目からなる「化学療法に伴う末梢神経障害の包括的評価尺度」が完成した.Cronbach'sα=0.835で信頼性と妥当性が共に確保された.下位尺度は「手の巧緻動作障害 4項目」「悪化による生活支障とその脅威 5項目」「治療選択/マネジメントの自信 3項目」「手掌/足底の感覚異常 3項目」から構成され, Cronbacha係数0.758~0.878である.本尺度は独創性が高く生活への影響や治療選択など主体的なマネジメントへの自信なども含まれる包括的な尺度が完成した. 2.ケアマネジメント介入教材として,開発した尺度を利用し教育できる「安全・安心の暮らしサポートアプリ」約20分を作成した. 今後はチームでのケアマネジメントを効果的に進める必要がある.
|