研究課題/領域番号 |
24390496
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡邊 浩子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20315857)
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研究分担者 |
杉山 隆 東北大学, 大学病院, 教授 (10263005)
能町 しのぶ 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40570487)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 妊娠糖尿病 / 妊婦 / 継続支援 / 栄養 |
研究概要 |
妊娠糖尿病は母子ともに周産期異常の発症を高めるばかりでなく、将来、2型糖尿病に移行するリスクをも高める。しかし、妊娠から産後まで継続した支援により、その発症率は最小限に抑えられる。本研究の目的は、2010年の妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus;GDM)の診断基準の改定に伴い、GDMの発症率が今後約4倍(10%)に増加すると推測されているGDMと診断された妊婦に対し、妊娠から産後までの継続支援プログラムを構築することである。調査は下記の2段階で実施する。第1段階として、妊娠中期(20~26週)に実施する75gブトウ糖負荷試験でGDMと診断された妊婦と、非GDM妊婦をリクルートし、診断時点での栄養摂取状況からGDMの発生要因を明らかにする。第2段階として、GDM妊婦に対し、バランス栄養指導または低糖質食事指導の介入を行い、妊娠から産後1年の期間の血糖コントロールに影響する因子、低糖質食事療法が血糖コントロールに及ぼす効果を明らかにする。加えて、産後3か月時点で再度75gブトウ糖負荷試験を実施し、血糖コントロール状況を調査する。H24年度は、GDM妊婦、非GDM妊婦をリクルートし、妊娠経過を調査中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
協力施設での妊婦健診者が減少していることから、妊娠糖尿病と診断される妊婦の数も減少している。加えて妊娠中期から産後1年まで追跡することから、研究参加者の確保がやや困難となっている。現時点でのリクルート数は予定の約5割であるため、計画に遅延が生じている。
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今後の研究の推進方策 |
協力施設を1施設増やし、GDM妊婦のリクルート確保に努める。妊娠中期、末期、産後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の血糖検査より、血糖値の推移、血糖コントロール状況を評価する。GDM妊婦および非GDM妊婦の診断時点での栄養調査から、GDM発生要因を評価する。GDM妊婦にバランス栄養指導または低糖質食事指導の介入を行い、血糖コントロール状況を評価する。リクルートしたGDM妊婦を産後1年までフォローアップする予定である。
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