研究課題
2015年1月17、24日に「リプロダクション領域における看護職を対象にした共有意思決定(以下Shard Decision Making:SDM)教育プログラム」を開催し、その評価を行った。対象となった看護職は介入群は27名、対照群は16名。教育プログラムは①SDMについて理解する、②SDMを行うために看護者に必要なEBM/Nを理解する、③ロールプレイを通して自らのSDMについてリフレクションができるとした。評価は、7事例(対応困難事例5と通常事例2)を用いた質問紙とし事前事後の2回行った。指標はプライマリーアウトカムとして13項目からなる既存のSDM尺度の平均値、セカンダリーアウトカムとして、クライエントとの遭遇、クライエントの不安度、研究者作成の15項目からなるSDMQ15 尺度(関係性Q6、SDMQ9、サポートQ2)とした。さらにプロセス評価を行った。結果、対象者は介入群17名、対照群11名から回答が得られた。対象者の背景として意思決定支援教育が対象群の方が割合として多い傾向にあった。その他年齢、経験年数に差異は見られなかった。プライマリーアウトカムは、介入群では困難事例2事例のみ低下がみられたがそれ以外の5事例は事後に上昇していた。一方対照群ではすべて事後に低下していた。研究者作成した15項目からなる「信頼性」、「SDMQ9(既存尺度)」、「サポート」では、介入群はすべて事後に上昇し、特に関係性の上昇率が高かった。対照群では、事後にはすべて低下していた。教育プログラムのわかりやすさ等を尋ねたプロセス評価(満足度、わかりやすさ、RPの効果等)では、ワークシートの活用しやすさを除き、8割以上が肯定的な評価を得られた。以上の内容をシドニーで開催されたinternational Shared Decison Making Conferenceにおいて発表した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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日本遺伝看護学会誌
巻: 13(2) ページ: 4-9