研究課題/領域番号 |
24390503
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
正木 治恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (90190339)
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研究分担者 |
手島 恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (50197779)
長江 弘子 千葉大学, 看護学研究科, 特任教授 (10265770)
松本 啓子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70249556)
坂井 さゆり 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40436770)
河井 伸子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (50342233)
遠藤 和子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80307652)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 高齢者 / 終生期ケア / 質指標 |
研究概要 |
1.研究1:ナラティブ調査(調査1・調査2) (1)平成24年度に開催した「いきいき健康教育」を、25年度には地域や場の違いについて検討するため、新潟県ならびに千葉県の地域中核病院や地域市民センター等で開催した。新潟県2箇所でのいきいき健康教室参加者は41名で、うちインタビューを実施したのは研究協力の同意が得られた8名だった。千葉県のことぶき大学校で同研修会を開催し、参加者35名中、10名にインタビューを実施した。また、神戸の地域で研修会を開催し、5名にインタビューを実施した。その結果、平成25年度の調査1では、計23名の語り(ナラティブ)のデータを得た。 (2)平成24年度に開催したELNEC-JG(高齢者のエンドオブライフケアや緩和ケアにまつわる看護教育の指導者養成プログラム)研修会を8月24日~25日千葉大学看護学部で実施し、参加者は45名だった。この研修会に参加した看護師を対象にした「高齢者の看取りについて語る会」を11月9日に開催し、参加者11名に対し、終生期ケアに関する実践事例のフォーカスグループインタビューの語りを記録した。同様に、新潟県で9月21日~22日に研修会を開催し、36名が参加し、13名のインタビューを記録した。その結果、平成25年度の調査では計24名の看護師のナラティブデータが得られた。また、8月24日千葉大学看護学部で老人看護専門看護師に高齢者の終末像を明らかにするためのフォーカスグループインタビューを実施し、15名のナラティブデータを記録した。平成23年度の研究成果について学会発表した。 2.研究2:システマティックレビュー 高齢者の終生期ケア・緩和ケアに関連する国内外のガイドラインや既存の指標を収集するため、国内外の関連文献を収集し、システマティックレビューを行った。その結果、終生期ケアの質指標の項目が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた研究1の調査1ならびに調査2は予定通り実施できた。調査2については学会発表し、調査1についても2件の学会発表にエントリーした。システマティックレビューについては外国文献の量が多く、日本語概要版作成に時間を要したため、論文にまとめていくには更に時間を要する。本研究の実施に際しては、エキスパートとして外部の老人看護専門看護師等多くの協力者を求めたが、2年間の研究遂行期間を経て協力体制ができあがったことから、研究内容を充実することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は最終年度となるため、本研究目的である高齢者の最晩年を創出する終生期ケア質指標を提示する。研究内容については計画通り、遂行していく。具体的には、研究1の調査1と調査2の成果発表と論文投稿、研究2の論文投稿を推進する。ならびに研究1と研究2の担当者合同の研究班会議にて研究1の結果を研究2に統合させた質指標候補Bを作成する。その後、専門家パネル検討会を開催し、専門家による質指標候補を評価し、質指標を策定していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究1の調査1のデータ収集が年度末まで続いたため、データの逐語録化に要する経費、データ整理資料作成経費が次年度回しとなった。それに伴い、研究1の調査1ならびに調査2の成果発表も次年度となり、学会参加費ならびに出張費、資料作成費等の経費を次年度送りとした。 また、最終年度となる次年度には、調査1と調査2の結果と研究2の統合(質指標候補B)による質指標候補Bを検討するための研究班会議が必要となるが、十分検討を重ねていけるよう、その開催経費(出張費、会場費、会議費、資料作成費等)を次年度に回した。 5月開催の第35回国際ヒューマンケアリング学会(京都)と11月開催の日本看護科学学会学術集会(名古屋)に調査1の研究成果を、6月に日本老年看護学会第19回学術集会に調査2の研究成果を発表するため、参加者の学会参加費と出張費に使用する。 質指標候補Bを作成するための研究班会議の開催経費(出張費、会場費、会議費、資料作成費等)に使用する。
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