研究課題/領域番号 |
24390505
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
梶田 悦子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50135373)
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研究分担者 |
中谷 芳美 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (90217753)
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
玉置 淳子 近畿大学, 医学部, 准教授 (90326356)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 無作為集団 / 追跡研究 / 保健指導 / エビデンス |
研究概要 |
本研究は地域在住女性の要介護高齢者の原因となる心・血管系疾患や骨折などの発生を抑制する生活要因や身体要因を条件の異なる市町村における無作為抽出集団の16年間の長期追跡研究によって包括的に明らかにし、保健師が行う保健指導のエビデンスを創出しようとするもので、24年度は、全国2市町村(N市、M市)において平成7-8年から現在まで把握している無作為抽出された受診者772人に対して16年後の調査を行った。調査内容は。 骨量測定、骨粗髪症の診断、体組成、血圧、身体計測、脈波伝搬速度、血液検査、運動機能検査、骨折既往歴調査、生活調査、栄養調査などを行った。2市町村のうち、1カ所(M市)は骨折アンケート調査(質問紙調査)のみを行った。その結果、N市の疫学調査全般を完遂出来た市町村の受診率は70%以上と良好であった。対象者の平均年齢は63.9歳、腰椎・大腿骨頸部の骨密度は全国平均を上回っていた。心・血管系疾患関連要因では、血圧、血液検査、脈波伝搬速度等からデータを収集できた。また、骨折アンケート調査は未受診者、死亡者家族に対しても行い質問紙を郵送して記入を求め、未返送者には電話にて聞き取り調査を実施した。M市は検診は行わなかったので、死亡者を含む対象者全員に対して骨折アンケート調査を実施した。25年度の目的は追跡後16年次の生活習慣病関連因子を測定し、予防効果を把握することである。具体的目標は、生活関連因子の測定、保健指導を補強するエビデンスに基づいた疫学データの収集、保健指導の現状と関連因子(血液生化学)の測定であった。初年度の目標は概ね達成できたと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定調査地域は2市町村とも調査は終了した。そのうち1地域は、骨密度や血液生化学等医学情報に基づく因子の測定は出来なかったが、重要な情報である骨折歴等生活因子の測定は計画以上に測定できた。
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今後の研究の推進方策 |
25年次は、24年次に得られた成果を基にして生活習慣病関連因子を把握し、地域看護職とともに評価する指標を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
国内・外国旅費として調査旅費・成果発表旅費等で1000(千円)、消耗品はコンピュータ関連品・文具用品等で300(千円)、その他として会議費・通信費、生化学データ測定料等で2000(千円)を使用する予定である。
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