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2013 年度 実績報告書

16歳以上の虐待被害者を対象とした包括的継続的自立支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24390506
研究機関長崎大学

研究代表者

花田 裕子  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80274744)

研究分担者 岩瀬 信夫  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40232673)
北島 謙吾  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30204887)
小澤 寛樹  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50260766)
本田 純久  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90244053)
星 美和子  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70433133)
大西 奈美子 (河村 奈美子)  大分大学, 医学部, 准教授 (50344560)
永江 誠治  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50452842)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード地域精神看護 / 自立支援 / 移行支援 / 児童虐待
研究概要

1.疫学調査 25年度は、研究計画に沿って里親の質問紙調査と聞き取り調査を実施した。質問紙の回収率は20%程度と低く多忙や調査協力が多いことがうかがわれた。現在、解析中。1.聞きとり調査 インタビュー承諾者は、60名以上あった。電話でのインタビュー37名、27名の里親を研究者で分担して訪問インタビューを実施した。受け入れている里子のほとんどが何らかの虐待を受けているという実感を持っている里親と、虐待の理解度が低い里親がいた。子どもの自立時に課題が山積していること、また保証人になれない里親のジレンマがあった。現在もインタビューデータは解析中である。
3.国内外の情報収集 国内では自立のための事前学習プログラムを3つのNPOと養護施設が実施していた。自立のための金銭的援助は2つのNPOが実施。米国ののpathway for transition to adultfood のカンファレンスに参加。住居・教育・生活スキルなど多方面での支援プログラム及びケア提供者教育プログラムが開発されていた。詳細な情報収集のために2つのNPOとコンタクトを取っている。世界里親ケア大会(大阪)に参加して、ヨーロッパの自立支援についても情報収集を行った。ほとんどの国が、保護解除後17-18歳後は、支援システムが存在していない現状であった。
4.昨年実施した、国際シンポジュウムで国内での自立支援の状況を知りたいという参加者の意見が多くあったため、児童相談所に勤務する児童精神科医2名の講演会「児童精神科医と子ども虐待被害児の自立支援について語ろう」を実施。220名以上の参加があった。5.介入研究 研究者が運営している子どものメンタルサポートグループ内で、個別対応の自立支援および体験的生活スキル習得プログラムを実施しておおむね好評であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の進行は、当初の予定通りに進行している。しかし、里親対象の質問紙調査は、全国66ケ所の里親会の30%程度の協力で、回収率も20%程度であった。住所を研究者が把握できない状況での調査の限界があった。聞き取り調査はほぼ全国に協力者があり質的データによって、自立の課題を持つ里子の里親の認識については明らかになっていくものと期待できる。質データの解析が進んでいない点が課題であるが、今年度の国際学会発表にはエントリーしている。26年度以降順次論文作成ができたら順当な進行状態といえる。国内外の情報収集は、特に米国とのネットワークができてたことが大きな収穫である。また、国際シンポジュウムと講演会を実施して啓蒙活動が進むとともに、長崎県内の自立支援関係者や司法関係者などとネットワークが構築できつつある。これは、研究の次のステップとなるべき自立支援システム構築の実践的研究につながる研究成果である。また、自立支援には、就労が大きな課題であることから困難を抱える、特に虐待被害者の雇用を優先的に取り組む企業の長崎誘致を進めている過程にある。

今後の研究の推進方策

26年度に児童養護施設と自立援助ホームを対象に質問紙調査を行う。これまでの里親(ファミリーホームと里親)調査2年分の解析を比較して、二つの里親で子どもへの問題認知の違いや類似点を検討する。また、養育上と自立時の子どもの抱える問題についてどのような困難因子があるか因子を同定して、自立後の支援プログラム開発に藩兵できるようにまとめていく。インタビューデータは、里親の養育体験の中から、具体的な子どもの問題と自立の課題をエピソードの語りで分析結果を提示していく予定。9月開催の世界子どもの虐待防止学会(名古屋)で、量的、質的分析の一部を発表予定。予想以上に質的データが収集できたので、グループホーム・里親直接インタビュー・里親電話インタビューに分けて分析予定。児童養護施設と自立援助ホームは自由記載欄を設けてインタビューは実施しない予定。
現在、米国の支援団体2ケ所からの情報収集を行っているが、日本の状況を踏まえてどのようなプログラムが必要か、どのような支援スタッフへの教育プログラムが必要か意見交換をして、具体的に米国のどのプログラムが日本導入に適しているか検討するため、8月に関係者が集まるpathway for transition to adultfood のカンファレンスに今年度も参加する。27年度はシドニーの世界里親大会に参加してオセアニア地域の自立支援について情報収集をする予定。運営している子どものメンタルサポートグループの介入研究では、これまで我々が提供してきたケアを振り返り、看護師の提供する自立支援ケアを抽出して学会発表を予定している。これらの、研究成果を総合的にとらえなおし、日本の文化に適した児童虐待被害にあった若者に必要な大人への移行支援プログラムを開発する基礎データとしたい

次年度の研究費の使用計画

ほぼ予定額を使用して調査研究が進行している。インタビュー調査(千葉2か所)を、ほかの用務と合わせて実施したため旅費の一部が使用せずに残ったため。
基金分の19,163円の繰越金は、研究立案当初より対象数が20ケ所程度増えている、児童養護施設と自立援助ホームの調査費の充足に充てる。

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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