研究課題
前年度までの研究の成果をまとめ報告書を作成し、地域・国内研究者などに配布した。また、第31回国際アルツハイマー学会に研究成果(2演題)を発表した。認知症トータルケアを構成する「認知症予防のための身体機能維持」班の研究成果として主観的健康観と転倒予防自己効力感の関係について発表した。特に、睡眠障害があると答え、眠剤を服用しているものは有意に転倒予防自己効力感が低かった。「個別的なケアの質向上」班の研究成果として施設ケアマネージャーの経験年数10年以上のものと10年未満において個別的なケアのための実践内容が有意に異なっていたことを発表した。具体的には「その高齢者の不安の程度や原因を把握する」「高齢者の好きな活動が継続して出来るように一緒に行なう」「 その高齢者のみに関わる時間をつくる」「高齢者の気がすむまで、話ややりたい事を見守る 「収集癖や現実離れした行動でも否定せず見守る」「呼ばれた時や視線が合った場合には、優先して応対する」「高齢者の気持ちが向いてから話しかける」「高齢者の意向と食い違ったケア方法であった時はケアを中止し修正する」「高齢者の意向と食い違ったケア方法であった時はケアを中止し修正する」など、48項目中、10項目において有意差が認められ、いずれの項目もケアマネージャー10年以上群において有意に実施頻度が高かった。施設ケアマネージャーの経験年数は施設ケアの質に寄与している可能性が示唆される。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016
すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)