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2013 年度 実績報告書

難病疾患患児のためのモニタリングシステムを含む地域連携支援パスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24390512
研究機関愛媛県立医療技術大学

研究代表者

豊田 ゆかり  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (20217574)

研究分担者 野村 佳代  山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (90335589)
枝川 千鶴子  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (00363200)
平林 優子  聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (50228813)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード訪問看護 / 小児 / 地域連携支援パス / モニタリング / 難病 / ICF
研究概要

5年間の研究を通じ難病疾患を持ち、長期的に入退院を繰り返す子どもへの、出生直後から成人になるまでの病状・発達段階に合わせた支援を組織だって実践するために、保健師、訪問看護師、開業医師等の医療関係者と、相談支援専門員、学校関係者等の教育関係者、福祉関係者が連携して、系統的に支援するための、モニタリングシステムを含む地域連携支援パス(以下「パス」という)を開発する。
25年度は、24年度に取り組んだ訪問看護師を対象にした半構成インタビュー(以下インタビューと略す)及び訪問記録を基にしたデータから、ICFの概念に基づき情報を整理した。その中から、子供の重要なライフイベントである入園・就学を可能にした事例の情報をICF整理シートによって整理し、学会で報告した。
学会発表した事例では、ICF整理シート及びICF-CYを用いての情報整理により、神経難病のため、再燃を繰り返し“心身機能”についてはほとんど変化しない中、“している活動”が広がり、“参加”は就園を経て就学への目標達成したことが整理できた。“環境因子”のなかでは人的環境への働きかけが転換をもたらしていた。また、“主観的体験”において、マイナス面からプラス面への変化も整理できた。
各専門職の介入では、各枠組みからの部分に関して、“心身状態”には医療系専門職が、“環境因子”には教育系専門職が主に介入し、参加には医療・福祉・教育の専門職が介入していた。主観的体験の部分では、訪問看護師が中心にかかわっていた。各専門職の介入には、就学までのライフイベントに沿った介入と、ライフイベントに関係なく子どもの“心身機能”及び“活動”に関係する継続的な介入が整理できた。
数例の情報をICF整理シートで表現する過程において、事例によっては情報不足であった部分が明らかになり、26年度に更なるライフイベントに応じた情報収集を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

子供のライフイベントに応じた専門職の支援を明らかにするための手段として、ICF整理シートが活用でき、地域連携パスのモデル構築のための根拠とすることが可能であることが明らかになった。
ICF整理シートにより情報を整理する過程において、情報不足の部分が明らかになった。必要な情報をさらに得るために、訪問看護師にインタビューを行う予定である。

今後の研究の推進方策

1.ICF整理シートにより情報を整理する過程において、情報不足の部分が明らかに  た。必要な情報をさらに得るために、訪問看護師にインタビューを行う予定である。
2.複数の事例から子供のライフイベントに応じた専門職支援の必要な内容を明らかに し、地域連携支援パスモデルの試案(以下モデルとする)を作成する。
3.モデルの妥当性と検証するための研究協力機関として訪問看護ステーションを探し、協力依頼を行う。
4.研究協力機関に出向き、モデル活用の有効性、課題を明らかにする。
5.モデルの有効性を明らかにしながら、モニタリングの視点を含むモデルを開発する。

次年度の研究費の使用計画

物品は昨年度購入した物が使用できたため、購入の必要がなくなった。
情報収集及び研修予定の相手先の日程が調整できず、26年度に予定となった。
26年度情報収集のための研修会開催及びそのための人件費・謝金の使用を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 医療的ケアの必要な子どもの就園・就学に向けた支援2014

    • 著者名/発表者名
      野村佳代
    • 学会等名
      日本在宅ケア学会
    • 発表場所
      東京都 一橋大学一橋講堂
    • 年月日
      20140315-20140316

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公開日: 2015-05-28  

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