研究課題
研究最終年度にあたる本年度は、①残された試料の分析、②研究成果公表としての国際シンポジウム開催と今後の研究の方途を探る共同研究会の開催、ならびに ③論文投稿・学会発表による研究結果の発表、を主に行なった。①平成26年2月にスレイマニヤ博物館収蔵の粘土板から採取した粘土板等の試料について、引き続き胎土に含まれる微化石等の分析を行ない、イラク南部で採取した古河道の堆積土と比較した(安間・辻・渡辺)。またスレイマニヤ県の河川から採取した現生珪藻について、英国自然史博物館から標本を取り寄せて比較した結果、スレイマニヤの珪藻が「新種」であることが確認された(辻)。②これまでの研究成果を共有し、今後の研究の方向性について協議するため、11月8~15日に共同研究会を開催した。11月14日には、埼玉大学東京ステーションカレッジを会場として、公開国際シンポジウムを開催した(渡辺・辻・安間・小口和美・横尾・申・山田・アルタウィール・ジョゼリほか)。これまでの研究調査から得られた結果を国際西アジア考古学会(於オーストリア科学アカデミー、ウィーン)で発表するための準備を進めた(渡辺・安間・辻)。③スレイマニヤ博物館の粘土板から採取した試料について、微化石・粒度・化学組成・同位体等の分析を行ない、その結果を国内の学会・研究会等で口頭発表した(安間・辻・渡辺ほか)。粘土板表面の黒色物質、ならびに粘土板胎土の化学組成・帯磁率による産地同定について、スレイマニヤ博物館ならびにエール大学収蔵粘土板の試料を分析した結果を論文として発表した(内田)。国士舘大学に収蔵されるイラク考古学資料の整理・調査を行なった(小口)。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (3件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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