研究課題
2015年度の現地調査ならびに研究結果を6月に英文で刊行し、国内外の主要組織と個人に配布した。この刊行物の中で、本研究の骨子である古代都市アコリスと近傍の採石場址の3Dレーザー測量の成果を公表した。7月26日に研究代表者の川西と分担者の花坂が現地調査にあたるべくエジプトへ出発し、8月2日からアコリスの調査に着手した。同月には、他研究分担者が随時加わり、4日からは採石場址の調査も着手の運びとなった。こうして順調に現地調査が進捗し始めたのであるが、今年度の懸案であった3D測量のブラインド部分の補充が、現地官憲の事情、担当者のスケジュールの都合などで完遂できなかった点が悔やまれる。しかし、ブラインド部分はわずかであり、本研究全体の目的に与える影響はほとんどない。現地調査は9月25日に終了し、カイロの外国研究所での情報収集も終えて、30日に最終残留者の川西と花坂が帰国した。帰国後は、2016年度現地調査結果の分析を行いつつ、本研究全体の総括を進めた。近傍採石場における未完のオベリスクや貯水槽の可能性がある岩窟設備などを発見した今年度の研究成果は、すでに3月の西アジア考古学会で花坂がその一部を発表し、4月22・23日の公開シンポジウムでもその学術的意義が議論された。3D測量データの図化と公開方法についても、話し合いを持った。これらの成果は6月刊行予定の出版物に全容を盛り込む予定である。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (2件) 備考 (1件)
第24回西アジア発掘調査報告集
巻: 24 ページ: 118-123
HERITEX
巻: 2 ページ: 印刷中
明倫短期大学紀要
巻: 19-1 ページ: 9-17
西アジア考古学
巻: 17 ページ: 59-66
http://www.akoris.jp