研究課題
基盤研究(B)
トルコ共和国においてキュルテペ遺跡の発掘調査を行い、前期青銅器時代後半の大規模建築址の状況を明らかにした。また、これまで空白地帯であったキュルテペ周辺(カイセリ県域)において124遺跡を踏査した。その中でスズ鉱山と加工遺跡(セニル・スルトゥ、テクネカヤ)を発見できたことは、従来の古代青銅生産システムに再考を促すことになった。さらに、アッシリア・コロニー時代の新たなる交易都市(イキテペ)を発見した。また詳細な地形データを基にしたキュルテペからの歩行コストモデルを作成し、メソポタミアとの交易ルートについて、新たに地中海ルートを提唱した。
西アジア考古学