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2012 年度 実施状況報告書

20世紀型一国的政党配置の変容からみる21世紀型グローバルな政治改革の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 24402011
研究種目

基盤研究(B)

応募区分海外学術
研究機関日本女子大学

研究代表者

住澤 博紀  日本女子大学, 家政学部, 教授 (50226601)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード欧州社会党(PES) / 欧州進歩研究財団(FEPS) / 社会民主主義 / シンクタンク組織 / エーベルト財団 / ドイツ社民党SPD / フェビアン協会
研究概要

第1回の現地調査は、11月24日から12月1日まで、欧州社民政党及びそのシンクタンク組織をヒアリング調査した。具体的には、ベルリンのエーベルト財団本部、社民党国会議員団調査部、さらにドイツ社民党議員、ブリュッセルでの欧州議会センター、欧州社会党のシンクタンク組織欧州進歩研究財団(FESP)などである。
第2回目の現地調査は、12月8日から12月15日までの、ドイツ、フランス、イギリスでの社民系シンクタンク組織のヒアリング調査である。具体的には、ハノーバーでのドイツ社民党大会の傍聴、パリでのフランス社会党、ジャン・ジョレス財団と機関誌"la Revue Socialiste"編集委員長、さらにはロンドンでの、労働党系ポリシー・ネットワークの上級研究員、フェヴィアン教会副フェビアン協会副書記長、イギリスとドイツのコーディネータである、Social Europa Journal編集者などとのヒアリング調査である。
この調査ののち、ヒアリング調査の部分はテープを起こして、資料としてデータ化する予定である。2013年3月から、科研テーマに関連する調査や資料を、ホームページ上で、できる限り公開し、そのために個人ブログを立ち上げる作業に着手した。ヒアリングの部分は、一部は論文として活用し、全体として、PDFファイルとして、検索可能にしておきたい。
さらに、2014年度に予定していた韓国の政党政治に関して、2012年11月5日、エーベルト財団ソウル事務所が、韓国のいくつかの学会や市民団体と企画した、国際シンポジウム"Devision and Welfare"に、日本側の報告者として招待され、予備調査を行う機会があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

欧州社民政党とシンクタンク組織に関しては、欧州議会から助成金を受けとる、欧州進歩研究財団が、欧州の各国の社民党系シンクタンク組織、およびアメリカの民主党系財団との共同プロジェクトを始めており(欧州進歩主義の研究、次の左翼プロジェクト)、日本からは初めての研究者との交流ができ、これからのさまざまなプロジェクトに参加できる道筋ができた。
またフェビアン協会や、イギリス・ドイツ・アメリカを結ぶ、進歩主義のグローバルな議論やネットワークに関しても、最近の動向や議論の内容が明らかになり、ヨーロッパの各国の問題、あるいはヨーロッパに限定されない、グローバルな課題が見えてきている。
他方で、本来、アメリカの民主党系シンクタンク組織のヒアリング調査も予定していたが、アメリカ大統領選挙の時期と重なり、未確定の部分が多いため、1年延期することになった。
資料の公開と論文に関しては、2013年4月の段階で、3本の論文を執筆し、ヒアリング調査の文書化を一部初めており、このテーマに関心を持つ研究者が利用できるようにHPを作成した。また、第一年度の調査に関しては、「生活経済政策」2013年5月号から、隔月で4回に分けて発表する予定である。

今後の研究の推進方策

25年度関しては、当初の計画では、社民政党とエコロジー政党の関係とその協働について、ドイツを中心にいくつかの事例を集めることになっている。このため、2回のドイツ、北欧、フランスの社民系、エコロジー系のシンクタンク組織、あるいは政党の調査を行う、場合によっては、2回分を期間を長くして1回で行うこともありうる。というのもアポイントメントの関係もあり、多くの団体を訪問する場合、1週間では日程的に難しい場合があるからである。残されたアメリカ民主党、進歩主義の系譜に関しても、西海岸と東海岸の両側で、いくつかのシンクタンク組織や研究者へのヒアリング調査を行う。機関と研究者は、主としてヨーロッパとの共同シンポジウムや雑誌の寄稿者から選んでいく。さらに、24年度に続き、このヒアリング調査の資料をPDFファイルで残し、ホームページ上で利用できるようにする。

次年度の研究費の使用計画

2回のヨーロッパ調査の費用として、計画通り、759,000円を支出し、さらに昨年度のアメリカ調査の未使用分、約47万円もアメリカ調査で使用する。フランスなどでの通訳あるいはヒアリング調査のテープ起こし費用として、残りの人件費、あるいは謝金を利用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 欧州社民党(PES)と欧州進歩研究財団の課題2013

    • 著者名/発表者名
      住沢博紀
    • 雑誌名

      生活経済生活研究

      巻: 196 ページ: 35-41

    • 査読あり
  • [雑誌論文] EUの枠組みと社会民主主義2012

    • 著者名/発表者名
      住沢博紀
    • 雑誌名

      神奈川大学評論

      巻: 73 ページ: 66-81

  • [学会発表] Japan : Achievement and Challenges in pursuing welfare state while claiming to be a peaceful state2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Sumizawa
    • 学会等名
      International Symposium Devision and welfare
    • 発表場所
      Souel(招待講演)
    • 年月日
      2012-11-05
  • [備考]

    • URL

      www://mcm-www.jwu.ac.jp/~sumizawa/blog/

URL: 

公開日: 2014-07-16  

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