研究課題/領域番号 |
24402027
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
石田 光男 同志社大学, 社会学部, 教授 (40121587)
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研究分担者 |
上田 眞士 同志社大学, 社会学部, 教授 (10352121)
竇 少杰 立命館大学, 経営学部, 助教 (30600556)
齋藤 毅 福井県立大学, 地域経済研究所, 講師 (80725094)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 経営学 / グローバル経営 / 組織業績管理 / 人的資源管理 / 労使関係 |
研究実績の概要 |
BtoC事業からBtoB事業への戦略シフトがなされたことを受けて,セキュリティシステム事業部の第二次調査を2015年8月に,蘇州PSNS社を対象にして実施した。ヒアリング調査に際しての焦点は,「組織業績管理」および「賃金雇用管理」に設定した。現地調査では,工場部門の製造プロセスの詳細を見学しつつ,その内容について説明を受けた。また,組織業績管理については,製造プロセスに即して,品質・コストの管理の具体的態様の説明を受けた。さらに賃金雇用管理については,直接雇用の生産労働者を非正規雇用に切り換えた背景およびそれに伴う現場管理の方策の詳細をヒアリングした。 また,本調査の締めくくりとして,以下のような調査を本社にて行った。第一に,日本本社の人事改革が近年なされたことを受け,企業労使のヒアリング調査を実施した。本社人事部からは,管理職社員の新たな等級区分,変更に伴う経過措置などについて,労働組合連合会からは,組合員層の昇降給制度の背景,交渉経過について説明を受けた。第二に,海外国別販社を統括するテレビ事業部本部のマーケティング部門に対して,組織業績管理のヒアリング調査を実施した。販売部門の組織改革の背景と経過,現地市場状況の生販会議への迅速な反映方式などについて,詳細な説明を受けた。第三に,開発プロセスと原価企画について,テレビ事業部本部技術部門の責任者に詳細なヒアリング調査を実施した。以上を通じて,開発・製造・販売の管理に関する整合的理解を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要で述べたように,開発・製造・販売の管理に関する総合的理解を得ることができ,全体として研究は概ね順調に進展したと考えている。 インド現地調査が受け入れ側の業務上の都合により不可能となったため,インドネシアの国別販社を中心に現地調査を実施した。このため,現地調査費用が当初計画より少規模となり,予算を一部,繰り越すこととなった。
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今後の研究の推進方策 |
調査結果の出版に向けて,以下の取り組みを行う。 研究チーム部内で,とりまとめに向けた研究会を行う。 調査のとりまとめに向け,本社への補足的調査および調査報告書をめぐる意見交換を行う。 発見した事実の知見を諸外国を含めた先行研究に照らして,その学術的な意義を明瞭にする。
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次年度使用額が生じた理由 |
インド現地調査が受け入れ側の業務上の都合により不可能となったため,インドネシアの国別販社を中心に現地調査を実施し,併せて文献研究を行った。このため,現地調査費用が当初計画より少規模となり,予算を一部,繰り越すこととなった。
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次年度使用額の使用計画 |
調査結果の出版に向けて,以下の取り組みを行う。 研究チーム部内で,とりまとめに向けた研究会を行う。調査のとりまとめに向け,本社への補足的調査および調査報告書をめぐる意見交換を行う。発見した事実の知見を諸外国を含めた先行研究に照らして,その学術的な意義を明瞭にする。
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