研究課題/領域番号 |
24402048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
馬場 卓也 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (00335720)
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研究分担者 |
池田 秀雄 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50112165)
清水 鉄也 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (70325132)
石原 伸一 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 特任准教授 (60585644)
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40335881)
中和 渚 東京未来大学, こども心理学部, 助教 (00610718)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 専門家集団 / アイデンティティ / 授業研究 / 内発的発展 / 教員教育制度 |
研究概要 |
開発途上国の理数科教育開発において、従来先進国からカリキュラムや教員研修のモデルが持ち込まれることが多かった。この外部性が、当該国でのカリキュラム開発や教員研修改善に必要な専門的知識の蓄積や専門家集団の形成にとって大きな阻害要因となっていた。そこで本研究では、近年開発途上国でも取り入れられている教員教育としての授業研究(Stigler & Hiebert, 1999 ; Takahashi, 2000 ; Lewis, 2002)とそこで形成共有される専門的知識とアイデンティティに注目してフィールド調査を行い、開発途上国の理数科教育開発における専門家集団(実践共同体)形成の初期的段階を記述する方法を提案する。具体的な目的は、(1)教育教員教育(養成教育及び現職教育)の制度を明らかにすること、(2)(1)を踏まえて、各国で選定された地域におけるフィールド調査を通して、個々の教員の職能成長と専門家集団(実践共同体)の形成過程を明らかにすること、(3)専門的知識、アイデンティティ形成の観点より、個と集団の関係性について考察することの三点である。 初年度は、2012年9月に広島大学にて、共同研究者が一堂に会するワークショップを行った。並行して、文献研究を進めている。またザンビア、ケニア、バングラデシュ、カンボジアにて各国調査を行った。理数科教員教育の制度について基本的情報を収集する。そこでは、当該国において教員教育の主要機関・人物を確認、これら関係者へのヒアリングを行う。その成果の一端として、研究代表者はRFCSAMにて招待講演を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度予定のワークショップを実施して、関係者の課題意識を共有し、現地調査を行った。まだ十分に成果がまとまっていないが、その一端は招待講演の形で、RECSAMにて共有した。
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今後の研究の推進方策 |
初期の計画通り、各国での調査を進めていくとともに、各国での調査の概要をまとめておく。進捗状況に応じて中間報告会を実施して、情報及び課題意識の共有を促進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
カンボジアの現地調査が実施できなかったことなどにより、256,984円を翌年度に繰り越した。今年度は繰り越した金額を含めて、人数や日数を増やすなどして現地調査の強化を行う。
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