研究課題
基盤研究(B)
中国の6都市で実施したアンケート調査から,カビや化学物質と子供のアレルギー性疾患との関連性が示唆された。また,南部3都市の方が北部3都市よりもアレルギー性疾患の有症率が高かった。一方,実測調査からは,アレルギー疾患を有するケース群とコントロール群間に空気中のカビや化学物質の濃度差は認められなかった。ただし,南部が北部よりTVOCとPM2.5の濃度が高い結果が得られ,有症率の地域差と整合していた。室内温湿度の結果から,中国の住宅ではこの十年で断熱性は変わらないが,換気回数が減少していることが示唆された。カビ防止の観点から,冬型結露を防ぐための最小熱抵抗を中国の観測気象データに基づいて求めた。
建築環境工学