研究課題
前年度に引き続き、モンゴルでの野外調査を遂行した。特に、テブシン地域を重点的に調査した。現地でサンプリングした約100kgの堆積岩のを日本に輸送した。堆積岩サンプルを過酸化水素水処理で、乖離させ、個々の炭化化石に分離した。それを、実体顕微鏡下でソーテングを行った。一部は、シカゴで処理し、探索を行った。その結果、多くの植物化石を発見し、新属・新種の裸子植物の球果化石を記載した論文に発表した。アメリカ側の研究協力者であり、これまでも実際に、モンゴルでの調査を一緒にしてきたPeter Crane氏(Yale大)が2014年の第30回国際生物学賞を受賞した。これまで日本学術振興会の科研費B(海外調査)のご支援で遂行してきたモンゴルの白亜紀の植物化石に関する研究は、2015年から、Crane教授を中心とするNSFの研究プロジェクトとして、アメリカとモンゴルの共同研究に引き継がれることになった。彼らの予測によると、今後、かなりの研究成果が期待されている。筑波大の研究チームは、26年度は、タイ南東部中生代付加体の地質調査を行い。化石による年代決定のために採集した古生代後期浅海堆積物からフズリナ化石が検出した、このフズリナ化石産出は初めての報告であり、石灰岩に伴う石膏の堆積学的意義を検討するうえで重要な知見である。北大の研究チームは、炭化小型化石の遊離態バイオマーカー分析の結果、植物化石が堆積前の燃焼による炭化作用によるものであることを示唆した。さらに、同時期に燃焼を経ずに堆積したものが褐炭となって含まれることも明らかにした。このような燃焼によるcharcoalificationが炭質物濃集層を形成し、ある種の石炭層として植物化石やその炭質物を保存することが化石燃料資源等にも重要であることを指摘する。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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