研究課題/領域番号 |
24405023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
藤井 英二郎 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 教授 (40125951)
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研究分担者 |
章 俊華 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 教授 (40375613)
中村 郁郎 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授 (50207867)
百原 新 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授 (00250150)
上原 浩一 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授 (20221799)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 中国大陸起源樹木 / イチョウ / サクラ類 / 分子系統 / ツバキ類 / 伝搬経路 / 環境文化史 / 造園樹木 |
研究概要 |
本研究は、中国・韓国から日本に導入された有用木本の起源、中国国内・韓国・日本における拡大と伝搬経路を遺伝子解析によって解明するとともに、伝搬の文化的背景を造園学、文化史学、古生物学、考古学、生物学の観点から学際的に解析するものである。具体的には、中国はもとより、韓国、日本の各地に樹齢数百年と推定される巨樹が分布するイチョウを中心にサクラ、トウジュロなど弥生時代以降、江戸時代までに伝搬導入された木本を対象とし、これら伝搬の宗教的、文化的、生物学的背景を探る。学際的グループによる中国大陸の広範な調査により原産地域や伝搬経路など背景が異なるこれらの木本を比較し、大陸からの有用植物伝来プロセスを総合的に解明する。 平成24年度には、イチョウの自生地の一つとされる天目山とその周辺地域においてイチョウの大木の生育実態調査と遺伝子解析用の葉の採取を行い、最古の現存個体とされる個体の生育位置と樹形を確認するとともに、周辺地域の個体形状が多様であり、生育実態からみた自生地の可能性について検討し、また遺伝子の抽出を行った。また同様に自生地とされる貴州省のイチョウの生育実態調査と試料採取を行った。 韓国では西北部から西南部に生育する国家指定天然記念物9個体の生育実態を調査し、仏教寺院と儒教関係施設に明確な意図をもって植栽されていることを確認した。採取葉の遺伝子解析については、葉の保存を中国とは異なった方法で行ったためか、遺伝子抽出に時間を要している。また、サクラ類とツバキ類の生育実態調査や葉の採取を韓国でのイチョウ調査と合わせて行い遺伝子解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表的な中国大陸起源樹木であるイチョウの自生地とされる2箇所の現地生育実態調査と試料採取を行い、また韓国では国家天然記念物とされている大木の約半数の生育実態と試料採取を行うことができた。また、韓国でのイチョウ調査と合わせてサクラ類とツバキ類の生育実態調査と葉の採取を行い、遺伝子解析を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度採取したイチョウ試料の遺伝子解析を終えるとともに、中国国内のイチョウ大木調査、及び韓国、日本の大木の生育実態調査と試料採取を進める。
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